バイクの暖気運転についての基礎知識
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昔は当たり前といわれていた暖気運転。
しかし最近では暖気はいらないなんてことを耳にします。
では昨今暖気運転が必要ないといわれる理由は何故でしょうか。
一昔前のバイクはキャブレターが当たり前の時代でしたが今の新しいモデルはインジェクションが当たり前になりました。
インジェクションになったことで効率よくガソリンの供給がされより機能的になりました。
そもそもキャブレターとは機械的にガソリンを霧状にし、空気と混合させエンジン内に送るというものですが、このキャブレターが冷え切って冷たい場合霧状にうまくできず、エンジンが不調になる場合があります。
それに対してインジェクションは電子機器を利用することで燃料を直接噴射させ、霧化するためキャブレターを温める必要がないことから、暖気は必要ないといわれるようになったのではないでしょうか。
しかし実際はバイクの暖気運転には、キャブレターを温めるだけでなく、4stエンジンの中にピストン、シリンダー、その隙間を埋めて摩耗させること無く潤滑させるエンジンオイルがありそのオイルをしっかり潤滑させる役割もあります。
エンジンオイルは時間が経つことで下にたまったままでうまく各部位にいきわたるまでエンジンをかけてから数十秒~数分はかかります。
オイルがいきわたらない状態で高回転回すとピストン、シリンダーを余計に摩耗し、結果としてエンジンの寿命を縮めてしまいます。
またピストン、シリンダーは温まると膨張しうまくクリアランスを取るため膨張していない状態だと圧縮漏れを起こしてしまい結果エンジンの不調となってしまうこともあります。
2から3年で乗り換えるからちょっとくらい寿命が縮んでもなんて思う方もいるかもしれませんが自分のバイクを大切に思うならできれば朝や長時間時間が経った後は暖気することが重要だと思います。
夏場など暖かい時期なら数十秒程度、冬場などの寒い時期なら5分もすれば十分です。
是非暖気をしっかり行いトラブルなく楽しくバイクに乗りましょう。
アイドリングで暖気を行う場合はご近所に迷惑にならないよう注意しましょう。