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バイクの洗車~初心者でも出来るバイクメンテナンス~

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2019.03.01

バイクは人の命を乗せて走る物。

そんなバイクは日々のメンテナンスが重要です。

でも、あまり機械に詳しくないという人も少なく無いようです。

そこでここではメンテナンスの基本「洗車」についてご説明していきます。

洗車の必要性について

自分のバイクを気持ち良く乗るためにも、洗車をしてきれいに乗りたいものです。

でも、洗車はバイクを綺麗にするためだけではないのです。

洗車をすることでオイル漏れの発見や破損等いろいろな不具合を見つけることができます

見たってわからないという人もいるかもしれませんが、洗車を何度もしているうちにいつもと違う箇所、「前回の洗車の時はオイルのにじみなんてなかったのに今日はオイルが滲んでる・・・」

なんてトラブルも早期に発見することができるのです。

そんな時、バイクに詳しい人ならすぐに対応できますし、機械に弱い人ならお店に持って行って点検してもらうことができます。

小さなトラブルも知らずに放置すると重大なトラブルに発展し、大きな出費なんてことにもなりかねません。

バイクの不調を早期に発見するためにも洗車は重要なメンテナンスと言えます。

バイクの洗車方法

ではメンテナンスの基本、バイクの洗車はどうすればいいのでしょうか?

洗車に適した天気

天気のいい日は洗車をしてツーリングに出かけたい。

バイク乗りならみんなが思うことです。

でも洗車は天気のいい日はあまり向いていないのはご存知でしょうか?

天気のいい日特に日差しの強い真夏炎天下ではできれば洗車は避けるか、もしくは日陰で行うのが理想です。

その理由としてバイクの塗装への影響です。

バイクの洗車をするときに水をバイクにかけますが、タンクやカウルなどの塗装面の水滴を放置しておくと水滴がレンズのような役目をし、太陽光の熱で塗装面が焼き付けられて塗装の色があせ、シミのようになります。

これはウォータースポットと言われ、これが出来てしまうと洗車では取り切れないので非常に厄介です。

また、イオンデポジットといって、水滴が蒸発し水道水の中に含まれるカルキなどの成分だけが塗装の表面に残ってシミのようになってしまうものもあります。

両方とも強い日差しや高温による水の蒸発で起こる塗装面のトラブルです。

こうしたトラブルを避けるためにも真夏の炎天下などは洗車をなるべく避けたほうが良いでしょう。

日陰を選んだり、夕方や早朝など日差しのまだ強く無い時間帯などに洗車をするとこのようなトラブルを避けることができます。

また、夏の日中の洗車は日射病や熱中症など、人に対しても危険です。

洗車は時間と場所を選んで行いましょう。

近くに水道が無い場合、手動式加圧ポンプというものがあります。

これは5リットルの水の入ったタンクを手でポンピングすることで、電源や水道が無くても洗車ができる優れものです。

水の勢いもそれほど強くないのがかえってバイクには丁度良い。

近くに水道が無い人にはかなりおすすめのアイテムです。


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洗車道具

洗車に必要な道具は、

  • スポンジ
  • ブラシ(毛足の長いものと短いものがあると便利)
  • タオル
  • 洗車用洗剤(台所用中性洗剤でも可)
  • 潤滑剤(CRC-556等)

等を用意しておくと洗車がスムーズに進みます。

また、塗装などで使うマスキングテープとコンビニなどでもらう袋を数枚用意しておくと便利です。

マスキングテープは鍵穴やマフラーの排気口などに水が入るのを防ぐために使用し、ビニール袋は電装品など水がかかるのを避け値部分を覆うのに使用します。


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洗剤は車用のカーシャンプーを使用しますが、台所用洗剤(中性タイプ)でも大丈夫!


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泡切れもよく油汚れにも強いので台所洗剤(中性タイプ)意外とおすすめです。

また、その他ブラシなどの道具はカー用品店で洗車道具のセットのものが販売されていますし、amazonでも洗車セットを購入することができます。

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洗車の準備

バイクは基本的に全天候型の乗り物なので雨などで濡れてしまってもほとんどの場合は問題はありません。

しかし水にぬれることで不調になる事も稀に発生することがあります。

そんなことを避けるためにも洗車の際はちょっとした事前の準備をしておきましょう。

洗車道具で軽く触れましたが、マスキングテープなどを使い鍵穴を塞ぎます。

最近のキーシリンダーは水が入りにくい設計になっていますが、それでも完全ではありません。

キーシリンダーの中に水や洗剤が入ってしまうとシリンダー内のサビの原因となったり洗剤の効果で内部のグリスが落ちてしまい、鍵が回りにくくなったりする原因となったりします。

それを防ぐためにも鍵穴にはマスキングテープなどで目張りをして水の侵入を防ぐようにします。

さらに、メーターやバッテリーもビニール袋などをかぶせておくと安心です。

バイクはぬれても平気とはいえできれば電装品と鍵周りは気を使いたいところです。

また、マフラーの排気口もテープなどで水が入らないようにしておきましょう。

マフラー内部に水が入ってしまうとエンジンのかかりが悪くなってしまうなどの不調の原因となってしまいます。

洗車開始

バイクの洗車はできれば水道に付ける散水ホースなどを利用するのがベストですが、洗車場の高圧洗浄機でも可能です。

ただし水をかける際は注意が必要です。

バイクは雨の中走行してもほとんどの場合問題ありません。

電装品や空気の取り入れ口などは基本的に雨に濡れないところ、水に入りにくいところに設置してあります。

雨は上から降ってきますし、走行中はバイクの前面が特に雨に当たります。

そのためその方向からの水対策は完全でも下からや背後からの水に対しては防水が完全ではないことがあります。

バイクに水をかける時は上からや前方から水をかけて、下からと後ろから水をかけることはなるべく避けるようにしましょう。

また、洗車場の高圧洗浄機を利用する際はなるべくノズルとバイクの距離を広くとって水をかけるようにしましょう。

電装品への水の侵入を防ぐためでもありますし、カウルに貼ってあるデカールなどの保護のためにも高圧洗浄機を近距離で直接当てることは避けてください。

1.水をかける


まずはバイクに水をかけてボディーについたホコリや砂を流しましょう。

いきなりスポンジやタオルでこすってしまうと、ボディーについたホコリや砂などで塗装に傷をつけてしまいます。

そうならないためにもスポンジでこする前には、必ず多めの水をかけてホコリや砂を落としておきましょう。

2.タンクやカウルをスポンジなどでこする

次にバケツに水を用意し、適量のシャンプーを入れて泡立てます。

用意したスポンジにバケツの水を浸してバイクを洗っていきましょう。

洗う順番は上から下が基本です。

バイクも車もそうですが車体の下に行くほど砂などがついていることが多く、スポンジに砂がついてしまうのです。

その砂がついたスポンジで塗装面をこすると当然のことながら傷になってしまいます。

そうならないためにも砂が飛んでいることの少ない上部(タンクやカウル全面)から洗っていくことをおすすめします。

また、スポンジはこまめにバケツの水に浸けてスポンジの洗車面についた砂などの汚れを落とすようにしましょう。

エンジン周辺の洗車ですがシリンダー周りのフィンに関しては毛足の長いブラシでこすると、フィンの間に入った汚れに届きます。

水冷エンジンのバイクはラジエータがありますが、ラジエータのフィンは非常にデリケートのため高圧洗浄機を直接当てるのは基本的に避けてください

ラジエータのフィンは非常に薄くできているので変形の原因となってしまいます。

柔らかいブラシなどでフィンの隙間に入ったほこりやごみを取り除きます。

3.フェンダーやスイングアーム、ホイールなどを洗う

スイングアームや泥除けなどなどは水をかけながらブラシなどでこすることをおすすめします。

スイングアームや泥除けには非常に多くの砂が付着しています。

その部分にスポンジを使うとスポンジの細かい目の中に砂などが入ってしまい次に洗車をするときに使えなくなってしまいます。

タンクやカウルなどと別のスポンジやブラシを用意しておきましょう。

4.水洗い

一通り洗い終えたら、次はシャンプーを洗い流します。

シャンプーはしっかりと流すことが必要です。

シャンプーが残っていると、塗装面に付着するシミなどの原因になっしまいます。

特にエンジンの冷却フィンにシャンプーが残っていると熱で水分だけ蒸発し、洗剤の成分だけが残りシミになる事があります。

上から下へ、シャンプーをしっかりと洗い流すことがきれいに仕上げるコツでもあります。

5.拭き上げ

十分な水でしっかりと洗剤を洗い流したらバイクについた水をウエスでしっかりと拭き取ります。

この際につかうウエスはなるべく柔らかいものを使用すると拭き上げ時の傷防止になります。

ポリエステル製のタオルよりも綿100%のウエスや、セーム皮などの吸水性の良い柔らかいものを使用しましょう。

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拭き上げも洗いと同様にタンクやカウル等上から下の順番で拭き上げていきます。

エンジンやスイングアーム、ホイールはボディーとは別のウエスやタオルを用意しておくと細かい傷を防ぐことができます。

ワックスがけ


水洗いを終えたら次にワックスです。

ワックスをかける必要が無いという人もいますが、塗装面を守るためにもやはりワックスは必要不可欠です。

水垢の防止や傷の防止などにもなりますのでワックスはかけることをおすすめします。

また、その他艶出しなどのケミカル用品ですが、これらの使用は注意が必要です。

特にシートの艶出しなどは、きれいになりますが物によっては非常に滑りやすくなってしまいます。

専用品や水拭きをするのが良いでしょう。

タイヤワックスも注意が必要です。

サイドウォール(タイヤの側面)はタイヤ用のワックスを塗っても問題ありませんが、塗りすぎたり泡状のワックスなどは塗った後にタイヤがトレッド(地面にタイヤが設置する面)にワックスが流れたりしないように注意が必要です。

スプレー状のワックスは直接サイドウォールに吹きかけずに、一度タオルなどに吹き付けてから塗るようにするとトレッド面に流れることは防ぐことができます。

スクリーンには水をはじくコーティングがおすすめですが、車用などのコーティングはガラス用なのであまり効果が無いようです

樹脂製のクリアパーツへのコーティングは専用のコーティング剤を選ぶのが良いでしょう。

ソフト99から発売されているガラコBLAVEなどは樹脂製品にも対応しています。

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洗車が終わったら

水洗いが終わったら洗車は終了です。

後は細かい部分についた水滴の除去です。

エアーブローがあれば手が入らないような狭い場所などに残った水滴を吹き飛ばしてください。

エアーブローが無ければ水滴を飛ばすために少し走行するのも良いでしょう。

以上で洗車が終了ですが、古いバイクなどは、稀に洗車後に調子が悪くなることがあります

これは多くの場合シリンダーヘッドにあるプラグコードからのリークが原因のケースが多いようです。

この場合手元にエアーブローなどがあればプラグコードやプラグキャップ周辺の水分をエアーの圧力で吹き飛ばしてください。

エアーが無い場合には極力水分をふき取って、プラグコードやプラグキャップが乾燥するのを待ちましょう。

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